• 2025年9月13日 12:17

    kuronoの気楽なゲーム日記

    Steamで販売しているゲームのデモ版レポートや、遊んでいるゲームのプレイ日記を載せていきます。

    Steamのデモ版レポート:雑音系少年少女

    Bykurono

    9月 10, 2025 #Steam

     どうも、kuronoです。

     今回は、Steamで2025年9月17日に発売予定の『雑音系少年少女』のデモ版プレイレポートになります。

     デベロッパーは、日本の大阪に拠点を構える株式会社ダンクハーツ。

     会社の名前は、ドイツ語で「ありがとう」を意味する「ダンケ」に由来し、『感謝の心を忘れない』というメッセージが込められているそうです。

     ゲーム制作以外にも、Vtuberのモデリングなどにも携わっており、日本のご当地VtuberやANYCOLOR株式会社のVtuberグループ『にじさんじ』の初期メンバー『樋口楓』や『静凛』の制作に携わっています。

     パブリッシャーは、中国・厦門(あもい)に拠点を構えるWhisper Games。

     中国語への翻訳なども手掛ける企業ですが、個人的には『The Wandering Village』のパブリッシャーとして記憶に残っています。

    <株式会社ダンクハーツ 公式HP>

    https://www.dank-hearts.co.jp

    <雑音系少年少女 公式HP>

    https://www.zatsuonkei.com

    ゲーム概要

     ゲームのジャンルは、アドベンチャー。

     D3パブリッシャーがかつて販売していた『密室からの脱出』シリーズを彷彿とさせるような謎解き脱出ゲームの要素があり、少年少女たちが己のトラウマと向き合っていくビジュアルノベルの要素もあります。

     ストアページのニュース欄からリンクで飛べるインタビュー記事によれば、制作者はキャラクターアートについて、『ペルソナ』シリーズや『ダンガンロンパ』シリーズに影響を受けたとのこと。

     そう考えると、キャラクターのカットインはどことなくペルソナっぽい。

     というか、スペクターはモノクマにバリバリ影響を受けている気がする。

     果たして、主人公を含む少年少女たちは、全ての記憶を思い出し、この街から脱出できるのでしょうか?

    デモ版の内容

    体験版は2種類

     体験版は1と2があり、体験版2から遊ぶと製品版の序盤を体験できます。

     体験版1では、物語の途中から遊ぶことができ、後述するキャラクターの1人・円堂陽縁(えんどう ひより)の記憶を辿るステージを遊ぶことができます。

     ゲームの購入を検討するためには、体験版2→1の順番で遊ぶとゲームの流れなどが分かりやすいです。

    序盤の流れ

     ここからは、体験版2の内容について触れていきます。

     主人公の歪空絶那(ゆがみぞら ぜな)は気が付くと閉じ込められており、同じ場所に閉じ込められていた堕花想征(おちばな そうと)によって起こされます。

    主人公の歪空絶那

     2人が閉じ込められている場所には段々と水が入ってきており、水位が上がってきています。

     スマホも圏外になっており、助けを呼ぶことができない中、色々な所を探索して脱出を目指しましょう。

     探索を開始すると、スキャンが使えるようになります。

     スキャンをすると、探索できるところが強調表示されるので、見落としがないか確認できます。

    意外な所が探索できることもあるぞ!!

     探索の中で、アイテムを見つけることがあります。

    コーヒーでも飲めってか?

     アイテムはそれ単体で使ったり、組み合わせて新しいアイテムを作ったりすることができます。

     アイテムを活用して、脱出を目指していきましょう!

    組み合わせて新しいアイテムを作ろう!!

    トラウマを呼び起こす

     探索の中で、『ノイズの欠片』というアイテムを発見することがあります。

     これは必要数集めると、パズルのように『ノイズ』を組み立てることができます。

    ノイズの欠片の形は様々。

     『ノイズ』とは、キャラクターたちが封印していたトラウマの記憶です。

     最初のステージで呼び起こすのは、想征のトラウマになります。

     トラウマはただ呼び起こされるだけでなく、探索の手掛かりになるキーワードが出てきたりするので、注意しながら読んでいきましょう。

    キーワードとなる文字は強調表示される。

     想征のトラウマは、幼馴染を助けられなかったことに由来しているようです。

    彼女を助けられなかったことが、想征のトラウマ。

     しかも質が悪いことに、このノイズはその場にいた者たち全員に見せられます。

     他人が忘れていた嫌な記憶を強制的に暴きながら、今後も主人公たちはノイズの欠片を集めていくことになります。

    脱出できた先には?

     想征が記憶を思い出していく中、何とか脱出した2人。

     脱出した先は、日本の渋谷・スクランブル交差点でした。

    まさかのスクランブル交差点

     絶那は母親を助けに行かないと、という焦燥感に駆られて想征と別れることになります。

     しかし、渋谷駅に近づこうとした瞬間に起こる、激しい頭痛と雑音(ノイズ)。

     駅から離れるように忠告する、スペクターというネコ型のキャラクターが現れます。

     彼(彼女?)曰く、ここはスクランブル交差点ではなく、雑音スクランブルシティという別の場所とのこと。

    謎の存在・スペクター

     更には、絶那たちの記憶を消したような発言をしており……どうも、無理矢理この街から出ようとすると、『リセット』が起きるらしい。

     こいつ、やっぱりモノクマなんじゃ?

     周囲を見渡すと、雑音スクランブルシティを歩いている人たちは、どうもまともじゃなさそう。

    あ、どうも……

     駅がダメなら徒歩で帰ろうと、人ごみをかき分けてでも帰ろうとした絶那でしたが、上の画像の人々が急に襲ってきたので、一時撤退します。

     何故か襲われない地帯を見つけた絶那でしたが、そこに別れた想征の他に4名の少年少女がいました。

    彼らが、雑音系少年少女です。

    頭痛と雑音の正体

     一通りの自己紹介を済ませ、今後どうするかを考えるのですが、絶那は何としてでも帰ろうとします。

     想征は突如襲ってきた頭痛と雑音に耐えながらも、絶那を止めるべく追い掛けていきます。

     そして、追いついた先で見たものは――

    ええーっ!?

     絶那の頭部が爆発する瞬間でした。

     そう、『リセット』とは、頭に埋め込まれている爆弾が爆発することだったのです。

     そして、頭痛と雑音の正体はその爆弾なのでした。

     その場から想征は戻り、残っていた人々に絶那の死を伝えます。

     彼らが自分の頭の中に爆弾が埋め込まれているという事実に混乱する中、絶那の死に端を発して、雑音スクランブルシティの人々が想征たちに襲い掛かります。

     雑音スクランブルシティの住人にも、襲い掛かる何らかのトリガーがありそうです。

     混乱の中、何とか逃げ道を探す想征たち。

     逃げ込む先として、カラオケ店かゲームセンターかを選択します。

     ここからルートが分岐して、誰のトラウマを思い出していくかが決まります。 

     カラオケ店に逃げ込むと、桐島朋夏(きりしま ほのか)のトラウマを思い出していきます。

    何やらマネキンが吊り下げられている教室だが?

     ゲームセンターに逃げ込むと、崩月慈來(ほうづき いつき)のトラウマを思い出していきます。

    男の子の部屋だが、ここは慈來の部屋?

    キャラクター紹介

     名前に特徴的な漢字が使われている、本作の登場人物たち。

     製作陣が名前を付けた由来とかが、気になるところです。

    歪空絶那(ゆがみぞら ぜな)

     メインビジュアルにも出てくる主人公。

     ん? デモ版で本当に主人公だったか? 途中で頭弾けてなかった?

     彼女のトラウマは、母親に関連するものと推測されます。

     母親との2人暮らしで、下の画像がフラッシュバックして、母親のもとへ向かおうとします。

     しかし、下の画像を見る限り、お世辞にも母親は無事とは言えないでしょう。

    いきなりこの画像見ると、びっくりするよね。

     画像から推理すると母親は絶那を残して、風呂場で自殺を図ったのではないでしょうか。

     歪空という苗字から推測するに、製作陣は歪んだ愛とか、歪んだ認識とかの意味合いを込めているんでしょうか?

    堕花想征(おちばな そうと)

     絶那と共に最初に閉じ込められていた少年。

     第2の主人公として、デモ版では基本的に動いていきます。

     このままいくと、主人公は彼の方がふさわしくないか?

    こういうカットシーン好き

     初めてのステージで思い出す記憶から察するに、医者を志していたようです。

     記憶の中の数式『E=n^2-kt』は、血液透析関係の(架空の)数式っぽい。

     名前に込めた意味合いは、想いが堕落したのかな? つまり、幼馴染の死をきっかけに勉強したけど、挫折した?

    崩月慈來(ほうづき いつき)

     雑音スクランブルシティで出会う少年。

    ツンケンしてそう……

     ゲームセンターに逃げ込むルートだと優秀な兄がおり、いつも兄と自分を比較されて苦しんでいたことを思い出します。

     しかし、兄のことは大好きだった模様。慈來の大好物は、兄が作ったとある料理だったし。

     下手すると、親が所謂『教育虐待』を行っていた可能性が。

     製作陣的には、苗字を『崩月』にしたことで、兄弟仲が崩れたことをイメージさせたかったのかもしれません。

    桐島朋夏(きりしま ほのか)

     雑音スクランブルシティで出会う少女。

    一見、強気な少女。

     カラオケ店に逃げ込むと、彼女の過去を思い出します。

     メイクばっちりな少女だが、昔は暗く、地味な少女だったようです。

     高校の時に親友と呼べる少女・アカリと出会い、彼女の影響でメイクにハマっていくようですが……?

     名前の付けられ方からして、『朋』を失ったのでしょう。トラウマもそれ関連のようです。

    清水佳弦(しみず かいと)

     雑音スクランブルシティで出会る少年。

    キャラクターたちの中では、最年長の17歳。

     デモ版では、ほとんど存在感がありませんでした。

     ぶっちゃけ、『いたっけ?』レベル

     トラウマは、恐らくその顔の痣によるものだと思われます。

     だからなのか、名前に『佳』の字が使われています。

    ※『佳人』という言葉があり、意味としては『外面も内面も美しい人』といった感じ。

    円堂陽縁(えんどう ひより)

     人気の動画投稿者のようで、明るい性格。

    実はこれでも最年長枠の17歳。

     人気動画投稿者……とは仮初の姿で、本当は動画の脚本・構成は友人のコウジが行っていて、本人は編集スキルとかはゼロ。

     デモ版の体験版1では、そのコウジと揉めたことを思い出します。

     揉めることになる原因は、コウジを自分のチャンネルに出すこと。

     しかし、チャンネルのファン層のことを考え、陽縁は断ります。(ユニコーン気質の私もブランディングを守る姿勢にニッコリ)

     コウジと喧嘩別れした後、コウジは別チャンネルを始め、再生数のために陽縁のチャンネルの裏話を暴露し、ネット上でお互いのファンの対立が起こり始めます。

     いや、陽縁のチャンネルのスタッフだったのを認めて欲しいのはわかるけど、コウジ君。盗撮写真をオフショットだと言って、ネットにあげるのは良くない。

    次第にコウジの承認欲求と対立していく。

     更には、陽縁がファン受けのために思ってもいないレビューをしていたこと、両親の仲が最悪であることをコウジにバラされてしまいます。

     陽縁は収拾をつけるために、コウジと仲直りの公開収録をすることにしましたが、コウジとそのファンは陽縁の謝罪を要求。

     ファン同士がヒートアップし、次第に事態の収拾がつかなくなり……?

    事態は最悪の展開へ……

    スペクター

     雑音スクランブルシティを監視するネコ型のキャラクター。

     激しい頭痛や警告音について注意してくれはしたが、記憶を消したことをさらりと暴露するなど、味方ではない感じのキャラクターだ。

     スペクター曰く、『全ての記憶を思い出すこと』で脱出できるようだが……?

    デモ版に足りない点

    デモ版を遊び終わった後について

     デモ版で最後までプレイし終わると、Steamのウィッシュリストに登録をお願いしますということで、Steamのストアページに飛ぶように求めてきます。

    まあ、よくある形ですね。

     ただ、これが強制的です。ストアページに飛ばない限り、オープニング画面に戻って来れません。

     体験版1と体験版2の2ルートの計3回を遊び終わる度に、ストアページに飛ばされるのは結構苦痛でした。

     できれば任意にするか、1回目だけ強制的に飛ばないといけない仕様にして欲しかったです。

    最後に

     以上でデモ版レポートを終えるが、アドベンチャーゲームやビジュアルノベルが好きな人にもオススメですが、脱出ゲームが好きな人によりオススメの作品です。

     しかし、共感できるようなトラウマばかりで結構心を抉られるので、その点は注意。

     それでは、また次回!!

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